年の瀬 深夜日記 12月29日 (2019)

昨日の続きです。
被告人H(強盗殺人、死体遺棄、1、2審死刑宣告)の場合、2審の後から奇妙な言動が始まります。
「会議で無罪と言っている」
電波の放電によって行われる「会議」。
「被害者は生きていて傍聴席にいた」(被告人は老夫婦を惨殺している→無罪妄想)

これらは死刑を免れるためのものと見られました。(拘禁精神病)
しかし上告を取り下げてしまったことから今度は弁護人が「取り下げ時 心神喪失」を訴え「訴訟能力の鑑定」が始まってしまう…。

思うのですが、この被告人Hは、そもそも「上告取り下げ」の意味を理解しておらず(理解したくない)、もしくは動揺して「一から裁判をやり直してもらおうとした」。

しかし、周囲が手を貸してしまう。被告人Hの死刑回避に。
司法は何と強盗殺人犯に優しいのでしょうか。

鑑定結果、被告人Hの脳波に「棘波(きょくは、スパイク)」と呼ばれる、てんかん性の発作波が見られたこと、被告人Hの幼少期にも幻覚があった(←本人談 確たる証拠は無し)ことなどから「心神喪失」が認められ裁判を中断、医療刑務所送りに…。
(犯行時の刑事責任能力については1,2審のものが活きているので最高裁での審理の開始を待つものの被告人が医療刑務所に入ってしまえば、実質「心神喪失→無罪」ではないか!)
被告人Hについてはこれで終了。Hは意味不明な言動を繰り返し逃げ続けるのでしょう。

この後、脳波検査についてその方法の解説など。

脳波検査ですが、昔の検査方法は気脳写といって、脳脊髄液に空気を送り空間を作って写すというもので、患者に大変負担と苦痛を伴うものだったようです。
(現在はMRIです)

自分の姉もてんかんで何回もこういった検査を受けてきたのかと思うと心が痛みます。

「2019年12月29日の夕暮れ」
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「ヒーターの前の猫 12/29 2019」
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