実家に帰らず、午後から小部屋にて新聞を読んだり、テレビを見たり…気ままに過ごしました。
「昭和史発掘5」(松本清張著・文春文庫)を読んでいます。
この本を読んだ方の感想などがネット上にあり、丁寧に頁数まで示して解説を加えてあるものもあったので参考にしながら読み進めています。
現在は「軍閥の暗闘」に入った辺りです。
文中より、
「さて、永田を殺したのは『伊勢神宮の神示』であるから、これより台湾に赴任するなどと述べる相沢の精神状態については、《この相沢中佐に就いては変質者であるとか、一種の精神病者とも云われたが、結局は前者のほうでなかったかとも思う》《性格破綻者というより、むしろ精神異常者の行動といえよう》…(略)などの評がある。相沢は、のちの公判廷ではかなり冷静な答弁に戻っているが、永田軍務局長を殺す前後の彼の錯乱に近いとも思える精神状態はどのようなことだったか。旧刑法では、『犯罪の不成立及び刑の減免』として、心身喪失者と心身耗弱者の行為をあげている(刑法第39条)…(略)」
(引用終わり)
しかし、相沢中佐においては、民間人ではなく軍人であったため、適用されたのは当時の陸軍刑法であったと思うのですが、その陸軍刑法の条文を参照しても「精神疾患」に関する規定が、どうも見当たらないような気がします。
本編とは別となりますが、先月の新聞で、以下のような記事がありました。
○元死刑囚 獄中の純文学
加賀乙彦さん「宣告」のモデル
(10/23 東京夕刊)
「バー・メッカ殺人事件」の元死刑囚で、加賀乙彦さん(92)の小説「宣告」のモデルになった正田明(1929~69)が獄中で執筆した未発表の小説六編が見つかった。……正田は63年に「サハラの水」が「群像」新人文学賞の最終候補になるなど才能の片鱗を見せていたが、死刑執行で筆を絶たれた。 (加古陽治)
技量卓越している
…もし三島由紀夫がこれを読んだら、絶賛しただろう。(文芸評論家・三輪太郎さん)
この六編のうちの一編、「二少年」が紙面「月刊 掌編小説」に掲載されているのですが、ここに登場する「主将」のモデルは、相沢三郎中佐で、「恭一」は作者(正田昭)自身なのではないかな、と思いました。今日で言うところのBL的要素があります。
(本編より)
「いくさがすめば、あとはどうでもいいと言うのか」
「…あの腕組みは、いくさに負けた日割腹して果てた師範の真似だ、でも何とよく似合うことかと恭一は思った。」
昨晩は、近所の同級生氏から電話があり、世間話など雑談を少し。
「血尿のほうはどうなの?」など聞かれたりしましたが、「うーん、大丈夫。」
今のところは、少々高めの血圧と、メタボ気味に体重が微増中なのと、朝起きれないことが問題です。
「真犯人フラグ」と「言霊荘」を見ました。
今週は水曜日(2時間早退)
木曜日(有休)
金曜日(平常通り)です。