週末日記 5/30 2020

昨晩、たいへん良く眠りました。

母親が入院していることで気持ちが安静になったのだと思います。

ほんとうは、今日、またオムツと尿もれパッドがそろそろ使い切る頃なので届けに行くはずでした。

しかし、何かいろいろやっているうちに夕方になってしまい…(明日行きます。)

 

さて、新聞のまとめ読みなどです。

(文字ばかりです。⚪は見出し、△は自分のコメントです。)

 

⚪生きて罪に向き合え

京アニ放火殺人逮捕

(5/28 東京「容疑者救命 京アニ事件主治医の記録」上)

「…医師は当初、被害者を治療して一人でも救いたいと希望したが、目の前に横たわるのは、罪のない多くの人々が犠牲になった放火殺人事件の容疑者。救命しなければ真相究明の道は閉ざされる。」

「医師の職務として、生かすことが被害者や遺族のためになる」と自分に言い聞かせ、複数の医師で結成された担当チームに加わった。……

「こ、声が出る」と驚き「もう二度と出せないと思っていた」と言って涙を流した。

顔をくしゃくしゃにして泣く様子に戸惑って「とにかくリハビリを頑張ろう」と促すと「世の中には自分に優しくしてくれる人もいるんだ」と言ってさらに泣いた。………

……ある日の朝は心を閉ざした様子で、目を開けようともしなかった。

「生きている喜びから少し冷静になって、絶望や恐怖に気づいたのかもしれない」

「どうせ死刑になるのに、リハビリを頑張る気が起こらない」とつぶやいたのは、さらに約一ヶ月後の十月下旬だった。

「死刑になるのかどうかは分からないけど、やってしまった罪には向き合うべきじゃないのか」……思わず本音が出た。

青葉容疑者は「先生に言われると、そうするべきだと思えてくる」と答え、黙々とリハビリを始めた。……

(医師は容疑者を救命する意義を自ら問い続け、苦悩しながら職務に当たった。今回、事件の重大性と公益性に鑑みて取材に応じた。)

 

⚪「産経抄

(産経新聞 5/29)

父親を殺した少年が警察に追われて、投身自殺を図る。警察は少年を裁判にかけるために、高名な外科医に手術を依頼した。天才外科医、ブラック・ジャックである。▼少年は裁判で死刑を宣告される。「死刑にするために助けたんじゃない!」傍聴席にいたブラック・ジャックは叫んだ。医師免許を持っていた手塚治虫さんの傑作漫画『ブラック・ジャック』のなかの「二度死んだ少年」。…▼手塚さんは日本のテレビアニメの創始者でもあった。京アニ創業者の八田陽子さんは、かつて手塚プロダクションに所属していた。スタッフの多くも、手塚アニメに憧れてこの道に入った。青葉容疑者は裁判で、夢を絶たれた犠牲者の怒りと無念に、正面から向かい合わなければならない。

 

△事件の経緯、そして被害者のことを思うと何とも辛くなります。

片方は新進気鋭のクリエイター集団(世界からも評価)、もう一方は社会から完全にドロップアウトした状態の小説家(自称)。

自分は小説に限らずアーティスティックなものは、技巧も去ることながら、特異な個性や体験を持った人でなければ語れない側面もあると思っています。青葉容疑者の場合、まだまだ自分の作品に費やす時間、そして熱意が残念ながら足りなかったのだ、違う方向へ向いてしまったのだと思うのですが、どうなのでしょうか。

 

ブラック・ジャックの未収録エピソード

(ツルゴアXXXさん)

http://michaelgoraku.blog22.fc2.com/blog-entry-208.html

 

尊属殺重罰規定違憲判決

(Wikipedia)

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8A%E5%B1%9E%E6%AE%BA%E9%87%8D%E7%BD%B0%E8%A6%8F%E5%AE%9A%E9%81%95%E6%86%B2%E5%88%A4%E6%B1%BA

 

⚪極寒 地獄の収容所 シベリア抑留 98歳の証言(5/28 毎日「戦後75年」)

「トウキョウダモイ(これより東京に帰る)」

……しかし、東に向かうはずの列車は雪景色の中を西に進み、だまされたと気づいた。

(過酷な生活)

到着したのはシベリア中部・タイセット地区近郊の収容所で、寒さで宿舎の天井には氷柱がぶら下がっていた。……

△平和な時代にこそ語られるべき貴重な戦争証言です。ソ連の卑劣さを忘れてはいけません。

 

⚪「放置のまま」許されぬ 

高知ビキニ被ばく国賠訴訟

(5/28 毎日「記者の目」)

△「教科書では…」という記述が気になりました。教科書は真実の歴史を伝えるどころか歪曲しているからです。

日米政治決着(1955年)ですが、当時の鳩山内閣でしょうか。

 

⚪彼は自分だ 若者の心突く

タクシードライバー (1976年)

(5/29 朝日夕刊「2020年名画の旅」)

「ユー・トーキン・トゥ・ミー?」(あんた、俺に話しかけてるのか)

薄笑いのロバート・デニーロが、暗い安アパートの自室で挑発するように話しかける。部屋には誰もいない。相手は鏡に映った自分自身だ。この言葉を4度繰り返した後、素早く拳銃を取り出し、勝ち誇った表情で銃口を鏡に向ける……。

ラヴィスは社会から認められず自意識だけが極端に肥大化したモンスターだ。……

……70年代から80年代にかけ、米国ではベトナム戦争をモチーフにした秀作が量産された。「帰郷」「ディア・ハンター」「地獄の黙示録」「プラトーン」……。

それほど米国にとって深い傷だった。そして悲惨な体験は優れた映画を生み出す。……

 

△トラヴィス役には、ダスティン・ホフマンも候補にあったそうです。

 

青い山脈 吉永小百合の魅力全開

(5/29 東京夕刊「あのころ、映画があった

再発見!日本映画」)

青い山脈」の負けず嫌いのヒロインは、吉永小百合のイメージとぴったりの適役だった。……

△小学校の先輩です!以前、NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」で見たのですが、番組中、「吉永小百合さんが、役者になったきっかけは何ですか?」の問いに「小学校5年生のときに医療少年院に慰問に行って、お芝居を演じたんです。そしたら見ていた子たちが涙流しながら見てくれて…何て芝居って素晴らしいんだろうって…」

ありました。医療少年院

小学校校舎の改築のときは、仮設校舎の隣が少年院だったという、今ではあり得ない…。